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ドルガンが深部坑道の拡張を計画 支柱と鉱夫の食事の手当てが追いつかず
アイゼン連合王国のドルガンで深部坑道を広げる準備が進んでいる。グルダ親方は坑道の支柱と鉱夫の食事が足りないとして、数日のうちに冒険者ギルドを通じて納入を募る考えを明らかにした。
「鉄を掘るったって、支柱と飯が先だよ」
ドルガンの工房を束ねるグルダ親方は、空きの目立つ資材置き場の前でそう言った。ダラス砂丘を越えた先にあるこの鉱山町では、製錬炉と鍛冶場の火が昼も夜も落ちない。鉄のインゴットの注文は盆地の各地から増え続け、町は深部坑道を広げる準備に入った。
まず足りないのが坑道の支柱である。オーク材を鉄で締めて作るが、肝心のオーク材はセレーネの先のレイトンヒルまで行かなければ手に入らない。ある鉱夫は「支柱が足りなきゃ、危なくて掘り進むこともできやしない」とこぼした。
坑内の飯も届かず
深部で作業しているときは、交代まで地上へ戻れない。鉱夫たちが楽しみにしているのはイノシシの串焼きだが、肉の産地であるコーホルムは遠く、ドルガンまでまとまった量が届いていない。
親方はすでにギルドに話を通しており、数日のうちにドルガンで納入を募るという。受付が始まれば、材を伐る者、炉を使う者、狩りに出る者のいずれにも仕事が回りそうだ。
夕暮れ、交代を終えた鉱夫たちが長屋へ引き揚げていく。その背後で、点検のために止めてあるはずの巻上げ機が、一度だけ低く唸った。